アフガン情勢のカギを握るのはパキスタン

2021/08/19   SWI swissinfo.ch(スイスインフォ)
ピエール・ソンリーヴル(アフガニスタンに詳しい民族学者)

<インタビュー>
米国が発表した米軍のアフガニスタン撤退は、反政府勢力タリバンが首都カブールを掌握し、アシュラフ・ガニ大統領が国外に脱出するという無残な結果に終わった。アフガニスタンに詳しい民族学者のピエール・ソンリーヴル氏が情勢を分析した。
Q:米国とNATOによるアフガン介入の失敗は避けられなかったのでしょうか?
Q:軍事面でも民政面でも、20年にわたるアフガン介入は大失敗に終わったようです。その理由をどう考えますか?
Q:タリバンが首都カブールを攻撃した際、アフガニスタン軍はほとんど抵抗しませんでした。このことをどう説明しますか?
Q:アフガン介入の失敗に関して非政府組織(NGO)にはどの程度の責任がありますか?
Q:タリバンが復権の勝利宣言をする今、戦闘の終結を期待できるでしょうか?それとも、旧ソ連軍が撤退した後のように内戦に逆戻りしてしまうのでしょうか?
Q:タリバンが復権の勝利宣言をする今、戦闘の終結を期待できるでしょうか?それとも、旧ソ連軍が撤退した後のように内戦に逆戻りしてしまうのでしょうか?
Q:アフガニスタン他のサイトへは70年代以降、近代的で持続的な国家を築けずにいます。これも、この国が40年以上にわたって、不安定、暴力、戦争を被っている原因の1つでしょうか?
Q:アフガニスタンの近隣諸国は、和平の要素になりうるでしょうか?それとも反対に、同国で起きている対抗や対立を助長してしまうのでしょうか?
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2021/08/17 SWI swissinfo.ch
終わりなきアフガン戦争へのわずかな解決策
<オピニオン>スイスの視点
Daniel Warner 政治学者、ジュネーブ国際開発高等研究所の元副学長

武装勢力タリバンが予想外の速さでアフガニスタンを制圧した事実は、1975年のサイゴン陥落の記憶を想起させ、アメリカの外交政策が完膚なきまでに敗北したことを示している。アフガニスタンで目前に迫った人道・人権の危機に対して、国際都市ジュネーブは解決策よりも多くの疑問を抱えている。西側諸国が20年にわたって支援したアフガン政府の崩壊から、どんな教訓を得られるだろうか。・無視された和平協定
・簡単な解決策はない
・学んだ教訓は?
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