<元アフガニスタン副大統領が書き下ろした、政権内部の迫真の秘話>

1992年4月、マスードら武装反政府勢力は銃砲音を轟かせてカーブルに殺到した。
カーブルは流血の大混乱のなかで陥落しようとしていた。しかし、アフガニスタン民主共和国最高指導部の中には反政府勢力に合法的に国家権力を移譲するため奮闘する人々がいた。そのひとり、アブドゥル・ハミド・ムータット氏は、最後の副大統領として反政府勢力への合法的な権力移管に成功する。氏はまた、長いアフガニスタン駐日大使としての東京勤務のあと、副首相、副大統領としてアフガニスタン問題の平和的な解決のために尽力された。

ムータット氏は、2015年の外国軍撤退に向けたアフガニスタンの現状を深く憂慮されている。氏が経験した、ソ連軍撤退後の惨状がふたたび繰り返される危険性がある、と。

アフガニスタンの人々の苦渋に満ちた体験に裏付けられたアピール歴史を繰り返してはならないをぜひお読みください。

**********************************************
・表紙と目次
・歴史を繰り返してはならない(アブドル・ハミド・ムータット)
・解説=本書を理解するために(野口 壽一)
・<秘話> わが政府かく崩壊せり
・著者略歴
・訳者あとがき 「アフガニスタンと明治維新」
**********************************************

アブドゥル・ハミド・ムータット元アフガニスタン副大統領執筆のドキュメント。
ナジブラ政権崩壊の一部始終を内部当事者の視点から克明に記録しています。
日本向けの書き下ろし。

※翻訳は英語原稿をもとに野口壽一が行いました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です