ISI Chief, the Father of Taliban- Daesh Embarrasses to Resolve its Children’s Dispute over Power
ターリバーンとダーイッシュの生みの親ISI長官、子供喧嘩の恥ずべき仲裁
ファテー・サミ (Fateh Sami)
2021年9月06日 (06 September 2021)
The National Resistance Front Gains Momentum Speedily throughout Afghanistan.
国民抵抗戦線の勢い、全土で急速に増大
The United States and NATO surrendered Afghanistan to Pakistan after their fiasco of twenty years presence in Afghanistan.
米国とNATOは、アフガニスタンに20年間居座ったが大失敗におわり、アフガニスタンをパキスタンに明け渡した。
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70年ちょっとの歴史しかないパキスタンが5000年の歴史を持つ国をスパイ工作によってひざまずかせた。現在、カーブル宮殿でその奴隷の一派が地固めをしている最中だが、それは諜報機関ISIの長官であるムラー・ファイズ・ハーミド(Mullah Faiz Hamid)中将の差し金で行われている。わが国民は屈辱と感じるべきだ。 長官はカーブルのセレナホテルに宿をとり、カルザイ政権とガニー政権のセレブたちの訪問を受け、アフガニスタンの統治を事実上乗っ取った。国内外のパキスタン人は、お茶にウイスキーを注いだカップをかかげて、勝利に酔っている。
今こそ、アフガニスタン国民は国中で立ち上がり、侵略者をこの国から追い出さなければならない。現状では、自由と明るい未来への唯一の希望の扉はパンジシールで輝いている。わが祖国を守るために、われわれは皆パンジシールで始まった国民抵抗戦線の軍勢と肩を並べて立ち上がる必要がある。
長期にわたり米国は努力を重ね、ドーハにおいてムラー・バラダール(Mullah Baradar)率いるターリバーンとの和平合意に至った。その目的は包摂的な暫定政府を樹立し、米国およびその同盟国がアフガニスタンからの名誉ある撤退をするにあたって、行政単位(地区や州)を次々とその新政府へ引き渡しつつ有効な退却戦術を計画することだった。
ところがカーブルの門前に迫ったころターリバーンは各地の戦いで敵が残した武器弾薬を首尾よく入手して武力を増強していた。ただザルメイ・ハリルザド(Zalmay Khalilzad)がそうした一連を監督していたので、アメリカ人はカーブルがあっさり倒れるとは夢にも思わず、アシュラフ・ガニー(Ashraf Ghani)が手元の莫大な資源にものを言わせてしばらくがんばるだろうと過信していた。4〜6か月間はカーブルが持ちこたえるだろうと。しかしそれはメディア好みの妄想に終わった。ターリバーンに権力を与えるために舞台裏で談合が工作されていたのだ。芝居のすべての登場人物が劇場に集合し、それぞれが演じる役を与えられた。恥ずべきあやつり人形アシュラフ・ガニーをはじめ、ハーミド・カルザイ(Hamid Karzai)、ザルメイ・ハリルザド、グルブッディン・ヘクマティヤール(Gulbuddin Hekmatyar)、アブドゥル・ラスル・サッヤフ(訳注:Abdul Rasul Sayyaf:1980年代から反ソ連、反PDPA武装闘争を行っていたサウジアラビア系モジャヒディーン。オサマ・ビン=ラーディンをアフガニスタンに引き入れた人物と言われている。ブリュッセルでのデモに参加したジャミラ・ナヒドさんをロケット攻撃し両足を奪ったテロリスト)、そしてそのほか。
土壇場でアシュラフ・ガニーがアフガニスタンから逃亡し、ターリバーン(ハッカーニHaqqani・グループ)が登場した。それを助けたのがパキスタンのISIとカーブルにいるターリバーンの兄たち(アシュラフ・ガニー、ハーミド・カルザイ、グルブッディン・ヘクマティヤール)だ。そのためアフガニスタンの権力バランスが国内的・国際的に一変した。しかしISIがカーブル宮殿に鎮座させたテログループにアフガニスタン国民が屈することは一時的にせよない。
カーブル宮殿の玉座についたわけだが、とてもドーハで定めた計画と予定表通りではなかったので、世界最大の権力としての米国の信頼性は揺るがされ、加えて米軍と同盟国の撤退も妨げられた。カーブル空港での悲劇がその証拠として成り立つ。こうした事態の中、戦略的、政治的、経済的、および地政学的な目標に関しては、世界の潮流が新たに築かれつつあり、その流れは中国、ロシア、イランおよびトルコの側へ向かおうとさえしている。
米国はアフガニスタンでいま敗北を経験しているが、そればかりではなくアフガニスタン国民に対し重大な罪をおかしてしまった。アフガン人の自由、民主主義、人権を損なう最も悪質な人権侵害者(ターリバーン)と和平協定に署名したときに。ターリバーン、ISIS、アルカイダなどの過激イスラム主義者たちは米国によってこの国に埋め込まれたのだ。
グルブッディン・ヘクマティヤールもまた勝った負けたの内部抗争で元気づけられた。それは彼のジハードと長きにわたる政治闘争が実を結んだからではなく、彼の民族性とパキスタンISIとの協力関係のおかげだった。しかしカルザイとアブドゥラ・アブドゥラ(Abdullah Abdullah)はドーハで定めた計画に期待していたので、知らぬ間にハッカーニ・グループにつかまってしまった。そしていま自分たちにとって有害なことをするようISIから圧力をかけられ苦しんでいる。
ターリバーンとISISとはいったい何者なのか?
アフガニスタンでは両者になにか区別があるのだろうか?ターリバーンは、最初1994年にパキスタンの軍統合情報局(ISI)の要請によりパキスタンの宗教学校(マドラサ)で育てられた。ターリバーンとISIS(訳注:ISISはThe Islamic State of Iraq and Syriaの頭文字)はどちらもイスラム過激派集団で、厳格なシャリーア法という名のもとに権威主義国家の形成をめざしている。しかし実際の彼らは外国の諜報機関にあやつられた手先で、自らの目的を達成するためにイスラム教を掲げて暴力を行使する準備ができている。暴力の行使は聖なるコーラン(古典アラビア語で書かれたイスラム教の第一経典)の一般的な信念や戒律に反しているにもかかわらず。彼らはこれまでにもよく暴力沙汰を引き起こしており、いまもイスラム教徒を殺害している。彼らの残虐行為はイラク、シリア、アフガニスタン、リビア、イエメンをはじめ世界中で見られる。
ターリバーンとISISという2つの勢力は、2つの異なるテログループだと宣伝されている。しかし、彼らはともに手をたずさえて一般国民と戦ってきた。目指すのはアフガニスタンでイスラム国ホラサン州(ISKP)と称する国家を築くことで、そのためにISISの指示のもと次々と地域を支配し攻撃を続けてきた。彼らはもともとはイラクとシリアで地理的領域を拡大するために活動を開始した。
アフガニスタンには元来ISISという名前の勢力は存在せず、ハッカーニ・グループというテロ組織が、アフガニスタンのさまざまな地域、特にカーブルで10年以上にわたって活発に活動していた。彼らは、カーブルでの自爆テロ、爆破、暴力行為を何度も認めてきた。 ハッカーニはISIの傭兵で、パキスタン当局は彼を何度もヒーローと称賛している。
ターリバーンは、パキスタンを起源とするデオバンド派(訳注:北インドのデーオバンドにある宗教学校(マドラサ)で19世紀後半に起こったスンナ派イスラムの改革運動)の原理主義イスラム運動であり、暗殺されたパキスタンの元首相ベナジル・ブット(Benazir Bhutto)内閣の内務大臣であったナスルラ・バブール(Nasrullah Babur)が率いていた。以来ずっと、ターリバーンはISIの直接の監督下で活動してきた。
宗教学校マドラサはいまも健在だが、ISIに牛耳られている。そのISIがムラー・モハメッド・オマル(Mullah Mohammed Omar)をターリバーンの初代指導者として雇いあげて支援した。するとカンダハールに続いて徐々にアフガニスタンの多くの地方を攻略し、ブルハヌッディン・ラバーニ(Burhanuddin Rabbani)教授が率いるアフガニスタン・イスラム国に挑んだ。ターリバーンはアフガニスタン・イスラム首長国を築いて、カンダハールを首都に定めた。9.11のテロでサウジとエジプトから来たアル=カーイダの工作員がニューヨークのワールドトレード・ツインタワーを攻撃すると、米国は罪を犯したものに対して正義をくだすとの名目で、アフガニスタンに侵攻した。当時米大統領だったジョージ・W・ブッシュ・ジュニアはテロリストと隠れ家を提供したその支援者を正義の前に引きずり出すと言い張ったが、20年かかった挙げ句、ひとつの国が破壊されただけだった。米国はうそっぱちの選挙を経て、立て続けにハミド・カルザイとアシュラフ・ガニーの腐った政権を生み出したのだ。
8月15日にターリバーンが首都カーブルを奪還したために、アフガニスタンは再び混乱状態となった。いま一度アフガニスタンはイスラム首長国であると宣言されたが、それを前もって秘密裏に承諾していたのがアシュラフ・ガニー大統領だ。彼は民族的傾向に基づいて、ターリバーンに大統領宮殿を明け渡し、UAEに逃げ出した。米国の使節とパキスタンの傭兵たるターリバーンのあいだで和平会談という名のもと2年も練りあげていたので、この作戦は迅速に進んだ。ニューヨークでの9.11テロ攻撃への報復としてジョージ・W・ブッシュが戦争をしかけ、米軍がターリバーンをカーブルから追い出した。そのほぼ20年後に、米国大統領ジョー・バイデンの命令のもと今度は米国の軍勢が退場した。
報道はこう伝えている。「ISISを生み出したのはヨルダンのジハード主義者アブー・ムスアブ・アッ=ザルカウィー(Abu Musab al-Zarqawi)で1999年のことだった。2014年にイラク西部にある主要な複数の都市からイラク国軍を追い出し、自らのカリフ統治を世界に広げると宣言して、国際的に注目された。ISISはシリアの東部一帯を徐々に占領したが、多国籍軍の介入を受け、2017年に(訳注:イラクの)モスルと(訳注:シリアの)ラッカという2都市を失った。」
ISISは2015年1月にアフガニスタン東部のナンガハル州でISKPを立ち上げ、ターリバーンからの離反者を積極的に受けいれた。戦場での指揮がまずく勝てないことに嫌気をさしたものたちだ。だからアフガニスタンでISISとターリバーンの違いはまったくない。2つの違ったテロ集団だがイデオロギーは同じ、違いはターリバーンは白でISISは黒という旗の色くらいだ。ターリバーンは一度の殺人テロを行うたびに、アフガニスタンで何百もの無辜の市民や国軍の戦士を殺し不虞にしたが、そんなとき逃亡したアシュラフ・ガニー大統領が率いた政府はいつも声明を出した。やったのはISISだと。グルブッディン(訳注:対ソ連戦の初期からパキスタンISIに育てられた反アフガン武力勢力。ヘクマティヤールは麻薬王、カーブルへの無差別ロケット攻撃で市民を何千人も殺したロケット王としての悪名で有名。彼の孫が反省と和解の道を説いている。)のヒズベ・イスラミ党にいたっては、2年前にダーイッシュ(訳注:ISISの別名)への提携と支援を発表した。いま彼はカーブル宮殿でターリバーンに祈りを捧げている。
カーブル宮殿入城後のターリバーンの出方
われわれはアフガニスタンのすべての人々が参加する広範な政府を樹立したい。だが、西側のメディアや一部の団体はターリバーンが改革されたなどと軽く伝えている。20年前に人前で女性をむち打ち、競技場で婦人を射殺したターリバーンと同じではないと言う。だが、1週間とたたぬうちに彼らは本当の姿をあらわすだろう。かつて女性のための学校を廃止しようとし、夫や兄弟という親戚男性家族の同伴なしの女性は市場だろうが人の見る前だろうが、見つけ次第すぐ罰したのがターリバーンなのだから。以下に考えうるターリバーンの出方と注意点を列挙しておく。
・パンジシール州での戦闘開始。
・ほかのテロ集団と結託し、手先として送り出してパンジシール州で戦わせる。
・女性が働いたり人前に現れるのを禁止する。
・カーブル空港で人々を標的に射撃する。
・権力の分け前をめぐって紛争を始める。ターリバーンがいまだに政府のかたちを整えられないので、ISIの長官がカーブル宮殿にいる指導者たちを訪ね、ターリバーンの各派閥間の深い溝を埋めようとしている。ターリバーンはパキスタンにそれほど強く依存しており、内部の紛争を解決するにはパキスタンの諜報部からの口出しまで必要なのだ。外国人に仕える手先であるという彼らの顔は、イスラームの名をもってしても到底覆い隠せない。
・政府構成を正式発表しえない。
・政府が雇う職員の給与を払えない。
・前政府のもと教育や公共サービスなどさまざまな分野で雇われていた人々を探し出し、痛めつける。言論の自由を奪い、マスコミを打ちこわし、音楽を禁止する。たびかさなる発砲、殺人、略奪をおこない、公衆の財産を横領する。
・カーブルでは抗議するものたちを攻撃する。女性への攻撃は20年前とかわらない。自由をもとめ抗議した女性たちは鞭の先とそのグリップで打たれた。パキスタンの代理傭兵たるターリバーンのテロリストが首都を占拠したのに対し、カーブルの女性たちが通りに出て抗議したが、銃の台尻をみまわれた。女性たちは恐れることなくターリバーンの厳しい統制、権力独占、残虐性に強く抗議した。国民の抵抗は広まりつつある。
・大好きな中世時代にさかのぼって法律を適用しようとするなら、ターリバーンはいくつもの試練に直面することになる。いくらイスラームを狭い心で見て、でたらめに解釈しても、やっとだませる相手は自分たちの仲間だけだろう。ただし、仲間もろとも永遠に無知の中に閉じ込められてしまうのだが。
・ターリバーンがいまいるのは、カルザイとアシュラフ・ガニーが現出させた状況だが、その裏ではパキスタン、サウジアラビア、カタール、米国、そして英国がビッグゲームを競っており、そのゲーム中は、平和、平穏、教育、女性の平等権、進歩などただのお題目でしかない。自殺思考の集団が首謀する政府に進歩や平和を期待するのはばかげている。
パンジャブ州の刑務所でムラー・オマルが死んだあと2年間も、ISIの士官はなにくわぬ様子で彼の身代わりとなり命令を発した。ターリバーンの指導者はムラー・ハイバトゥラー(Mulla Haibatullah)だが、これまで誰も彼をみたことがない。ムラー・オマルがいなくなったあとのように、今後ISIの士官が彼の名をかたって演技し命令を出す事態が起こりうる。
国民の抵抗運動を維持し、強化し、支援すれば確実に包摂的な政府を樹立できるはずだ。そうすればテロリスト集団を打ち負かし、ドーハで裏工作され国の内外を問わず仕掛けられた策略を葬り去ることができる。野生のけだものは飼い慣らされることがない。でまかせのイスラームの裏に隠された力任せのテロリストの顔はアフガニスタン国民に短期間でばれてしまった。ターリバーンが権力を握ったのは、国の裏切り者で逃亡中のアシュラフ・ガニーとISIがハリルザドの調停のもとに秘密協定を結んだからだ。そんなターリバーンは国民の支持を得られず、民衆の抵抗にあい、国際的にも認められず必ず近いうちに敗北する。さもなければアフガニスタンはばらばらになってしまう。もし残された選択肢が多くはないとしたら。
ターリバーンに国の発展はあるのか?
彼らは国の発展について考えることなど一切なく、ただ人々をそして特に女性を、殺し、いじめ、脅すのみである。彼らが過去に定めた綱領は今後も変わることがなく、ひげそりは禁止される。女性はスカーフをかぶり、頭からつま先までブルカで覆う。顔は隠し目だけ出すのでまばたきするとまるで幽霊だ。女性が教育を受けられるのは6年生までで中身も宗教教育に限られる。そして13歳か14歳になると結婚しなくてはならない。病気なった女性は宗教指導者のもとに行き回復し元気になるよう祈ってもらう。音楽は禁止される。フルートの演奏は法律違反でその音色は悪魔の声だとみなされる。なんという喜劇だ! きみはこれを笑うか?
after2weeks
政権奪取後2週間のターリバーン内ですでに抗争が始まっている
ターリバーンは部族にもとづき3つの派閥に分かれている。そのうちデュラーニー族とギルザイ族からなる2派閥の間で権力闘争が展開中だ。意見の相違は首都をカンダハールとカーブルのどちらに置くかで最初はじまった。デュラーニー派はカンダハールを望んだが、ギルザイ派はカーブルに固執した。(訳注:3派閥のうち残り1つはパキスタン系のパンジャブ族からなる派閥で、前政権の政治家、軍人、大学教授をはじめとした知識人のうち特に非パシュトゥーンのものたちの追跡を担当している。)
ユーロニュース(訳注:フランスに拠点があるヨーロッパ向けニュース専門テレビ局)によると、ターリバーンがアフガニスタンで政権を握って15日以上たったが、今後政権を固め維持するには過激イスラム主義者に立ち向かうという大きな試練が待ち構えているという。またカーブルから来た人々が報告するところでは、ターリバーンはいくつもの派閥に分かれ、将来のアフガニスタン政府の全権を独り占めしようとすったもんだしているらしい。
権力抗争を実際に演じているのは主に2つの武装集団だ。一方はムラー・オマルの息子で父が創設したグループを引き継いだムラー・モハマッド・ヤクブ(Mullah Mohammad Yaqub)。彼に忠実な兵力はターリバーンのアフガニスタンにおける拠点であるカンダハールを押さえている。対するは、戦争中もっとも有力だったメンバーの1人で指導者でもあるハッカーニが率いるハッカーニ・ネットワーク。カーブルでテロ活動はハッカーニ・ネットワークの監督下で遂行されている。
このようにターリバーンが率いる政府内に2つの集団が出現し衝突している。前者はデュラーニー系のパシュトゥーン人たちで、カンダハール出身のアフガン人で構成されている。後者はパキスタンのギルザイ系で、ハッカーニ・ネットワークによって構成されている。どちらもパシュトゥーン人なのだが、歴史的にいつも権力をめぐりいがみ合っている。
それ以外の内部のごたごたについての報告も届いている。例えば前述のムラー・モハメッド・ヤクブはアフガニスタンを支配するのは戦争で作戦を担った指導者であるべきで、外交に専念したものではないと信じて疑わない。一方、ムラー・アブドゥル・ガニー・バラダール(Mullah Abdul Ghani Baradar)は自らのグループを立ち上げて、反対の立場を堅持している。
報告によると、米国が率いる占領者たちと命がけで戦ったものたちに、ドーハの高級ホテルでぬくぬく暮らしていたものたちが偉そうに条件を提示するなどとんでもない、とムラー・モハメッド・ヤクブは言い放ったという。
ハッカーニ率いる犯罪者グループと言えば、かつて自爆テロや爆撃で何千もの男・女・こどもを滅ぼした実行犯ではないか? その首領がいまカーブルの城塞で大教主(イスラムのカリフ)の地位につくのか?
アフガニスタンの状況は複雑だろうか?
複雑なことに疑いはない。ただその複雑さも元を正せば、ほんのわずかな外部的・内部的な不確定要素が凝り固まった結果である。
自尊心のある統一国家は国民が団結しないと生まれない。人びとの本当の代表者が機構の頂点に立っているときに国民は団結できる。にせ者やあやつり人形、外国の手先やスパイ、外国の諜報機関とつるむものにその大役は務まらない。国民の利益を断固として守れ。包摂的な政府をつくりみなが権力を分け合う覚悟をもつのだ。社会正義を貫くために、全国民が納得して協力できるために、全国民を差別なく誠実に実のあるかたちで世話するために。これまでの政府のように、人権侵害、汚職、殺人、横領で糾弾されてはならない。カーブル市民にロケット弾を打ち込み、陰謀を企て、宗教的・民族的な不安定さや言葉と人種の違いを煽り立て、公共の財産および土地そして個人の財産を横領したかどで非難を浴びたりしてはならない。
社会的正義を確保するには、誰かが不法に便宜を受けていないかいつも目を光らせておくことが必要だ。国の高尚な目標を設定しそれに向けて建設的な役目を果たすのが真の指導者だ。その目標には、国家の団結、社会正義の実践、国民利益の確保、民族的・人種的・宗教的所属に一切こだわらない市民権の充実が含まれる。
アフガニスタンでは民族的多数派・少数派の神話がまかり通っているが、植民地主義者とその支援者および傀儡が抑圧政権の延命のためにひろめたばかげたデマにすぎない。
現状の危機から逃れるのに必要なのは不平不満ではなく、決心して国民の行動と力を団結させることだ。
違いをすべて脇に置くべきだ。権力をもつ人にはそれが難しい。報復に報復を重ねたこの国の歴史がそれを証明している。ザルメイ・ハリルザドのごとき人物は、今回米国使節としては落第だったが、とっとと首にしてアフガニスタン事情にからませないでおくべきだ。彼はガスと石油を扱うユノカル連合の代理人だったので有名だが、アフガニスタンの運命にからむ役割を果たすことはもう許されない。過去の人物を再試用するは間違いだ。ハリルザドの協力者はボン会議以来引き続く危機の「黒幕」が彼だと知らないのか? マフィアがからむ最も腐敗した政権の樹立に彼が一役からんだのではないのか? ガニーのファシスト政権を安定化させるために彼の果たした役割を消し去ろうとする選択肢はいまや捨てるときが来ている。ターリバーンを好む彼は死に瀕し動けなくなった体制を心臓マッサージと人工呼吸による酸素注入によって生き返らせようとしているが、そんな機会をこれ以上与えてはならない。
ターリバーンやグルブッディン・ヘクマティヤールのヒズビ・イスラミ党のようなパキスタンの手先たちがかかわるいまの体制には右翼からも左翼からも同盟者が集まり、必ずや民族的・部族的な方向にかたむく。するとその体制が整えた道はアフガニスタンを永続する不安へと導く。そんな状況の連続は、中国がシルクロードへ進出する野望を邪魔したい西側諸国にとって好都合だ。そのためターリバーンがカーブルに入城したあとそれと親密な関係にあるダーイシュが現れ、カーブルが兵士を送り込んでパンジシール州を攻撃したときもダーイッシュが同行した。
米国はどんな代償をはらっても、パキスタンがアフガニスタン化することを防ぐ。それは米国がこの領域で目標を達成するための戦略的パートナーとしてパキスタンを利用し、領域的・世界的なライバルに対峙しようと考えているからだ。しかしそれは大きな間違いとなる。パキスタンは中国と関係が親密なのだ。
だから国民抵抗戦線を支援してアフガニスタンの平和を確保するほうが、この領域と世界の平和にとってよほど有益だろう。さもなければ、テロ集団はアフガニスタンでテロリストの避難場所をただせっせとこしらえ、その上より多くのテロリストをせっせと生み出して、世界中がその怖さを肌で感じるだろう。
戦うか、戦わずテロリストの思うままとなるか。愛国的で意志堅固で細部に目が届く投資家のように先を読むものの助けがなければ、アフガニスタン国民がこのジレンマから逃れる方策をえらびだす希望はない。そんな救済者を待ち望む思いは、いまは国民が広くいだく理想でしかないが、やがて若い世代が目覚めて国がまとまれば形となって現れてくるだろう。そうすればいまの悲惨な状態に終止符が打てる。
ターリバーンの入城でもっとも苦しむのは誰か?
どの集団がターリバーンによって最大の害悪をこうむるか、少なくともターリバーンの権力独占によってはどうか、については議論する価値が十分にある。とはいえ、程度の強弱はぬきに、以下の社会の4つの主な階層がどのみち大きな影響を受けるのも事実である。
1.政府側の軍人たち。ターリバーンがもっとも好んで傷つける標的に必ずなる。一方、上級・中級のアフガン指揮官たちはもうすでに処分された。この階層を標的にするのは簡単で比較的正当化しやすい。
2. いかなる形にしろ米軍やNATO軍とともに働いた個人。この階層は裏切り者や異教徒への協力者というラベルを貼られ、大きな被害にあう。アフガニスタンの伝統社会においてこのラベルを受けるのは切実な問題なのだ。
3. パシュトゥーン人以外の民族集団に属し、民族的・人種的に、また宗教的にターリバーンと同調できていない人びと。タジク人、ハザラ人、ウズベク人がこのカテゴリーに当てはまる。特にタジク人とハザラ人は人口がとても多くて、出自的にはパシュトゥーン人であるターリバーンに対してやがてライバルになるだろうと見なされている。しかし、ここしばらくの間は、ミレニアム世代(訳注:1981年から95年に生まれた人びと。アフガニスタンでは平和を知らない若者たち)の方がもっと複雑でより大きな被害を受けそうだ。また、ウズベク人とタジク人は、確かに人種的・民族的には異なるが、スンナ派である。ところがハザラ人は人種的・民族的相違に加えて、ターリバーンと宗教的にも同調していない。ハザラ人の大多数はシーア派なのだ。もちろんこの3民族に対してはとくに、他の要因が加わると扱いが大きく変化する。
4.若い世代や女性を含む階層。20年にわたって(弱くて欠陥だらけだったとはいえ)民主アフガニスタンは存在した。それに慣れ親しんだ人々もこの階層に含まれる。民主アフガニスタンの20年の治世中に生まれて育った若者や、その20年が人生の大半を占める少し上の世代は、ターリバーンが代表する文化や人としての独自性と無縁だ。とくに最初のターリバーン支配を事実上まったく経験していない世代との対立は、ターリバーンの首長国にとって大きな面倒となるに違いない。アナリストは異口同音にそう心配している。
麻薬輸出によるアフガニスタンの歳入はいかほどか?
集めたデータによると、ここ数年世界のヘロインの約90%がアフガニスタンで作られている。2017年にケシの栽培と麻薬取引で得られた歳入はそれぞれ、40億ドル、66億ドルと見積もられている。この数字は重要だ。なぜなら周知のように、国の全GDPは約200億ドルで、国家の歳入の非常に大きな部分が麻薬によることを示しているのだから。
近年ターリバーンも麻薬の密売で大金をせしめている。ある見積もりによると、2018年から19年期にターリバーンが麻薬取引で稼いだ額は4億ドル。そうとうな収入だ。かかる取引による大きな収入はとても甘い汁で、隣の国ぐにでも別の問題が起きてくる可能性がある。
人口統計の観点から見ると
アフガン政府が最新の人口推定を出した。それによると、この国の人口は3290万。うち村落に住むのが71%で都市住民が24%、残る5%が遊牧民である。アフガニスタンの年齢別人口比率は興味深く、24歳以下が全体の67%を占め、うち15歳以下だけで全体の47%もいる。数年すればアフガニスタンにおける不思議なほど急激な人口増加に人々は驚くだろう。
この年齢別人口分布が明らかにしたのは、今後10年に渡ってアフガニスタンでは可働人口が増加し続けることだ。人びとは隣接する国ぐにに職を求めて洪水のように流れだすだろう。政策決定のためにアフガニスタンの状況を分析するアナリストたちもその多くは、アフガニスタンの人口の3分の2が24歳以下であるという事実に気づいていない。そのため、ただ感情のおもむくままに国を動かそうとするのだが、そんな分析はとても信用できない。
なぜアフガニスタンは重要なのか?
よくでる質問はこうだ。20年近くもそこで戦ったあげく、その領域を離れることのほうがいいと米国があっさり判断したのはなぜか? アフガニスタンはこれまでずっと社会経済的・政治的観点からとても重要だと思われてきたのに。
今後機転をきかせて、自己犠牲もいとわず、相互理解のもと国の大事に対処できないなら、国民は内戦の脅威にさらされ、やがてこの領域全体も衝撃を受ける。またこの国に駐留していた西側諸国にも影響が及ぶ。この20年は米国にとって最長の戦争というよりも、よく戦略的に練り上げられた占領活動だった。そしてゲームの参加費を支払わされたのはアフガニスタン国民だった。
ターリバーンを待つ大きな試練
ターリバーンは国際社会とも対決する。そこには領域各国と隣接する国ぐにも含まれ、どの国も全アフガン人が参加する包摂的国政選挙の実施を要求している。
国際社会、領域各国、隣接する国ぐにの要求にこの集団が応えられないなら、その政府は合法性を問われ認証に手こずる。その場合、彼らは多くの問題に出くわすことになる。
世論に信用されないことについて
アフガニスタンで教育を受け中流階級に属する市民層は、ほとんどがターリバーンをまったく信用していない。多くが1996年から2001年までのターリバーン治世における壊滅的状況を体験しているからだ。それは、ターリバーンが「イスラームの宗教とシャリーア法」を唱えつつ、女性、民族的・宗教的マイノリティ、知識人たちに暗黒の日々を送らせた時代であった。
社会の大きな担い手だった働く女性たちはターリバーンの恐怖から家に閉じ込められ、家庭学校(隠れ教室)が秘密裏に組織された。同時に、民族的マイノリティ、知識人、抗議をする人々は抑圧され、処刑された。それから20年、ターリバーンはいま方針を変え、住民や女性の権利を尊重すると主張している。ターリバーンの指導者は、全ての民族と宗教からなる包摂的政府を望んでいるとも述べた。ところが、民族的マイノリティに属する多くの人々はターリバーンの新しい主張に懐疑的で、ターリバーンの行動には実際何の変化も見られないと語っている。
経済上と人道上の危機
アフガニスタンは世界でもっとも富める国のひとつなのだが、いまだに貧困や飢えに苦しんでいる。2001年にターリバーン政府が陥落すると、国家再建のために外国から援助が大量に送られた。しかし政府が心底腐敗していたので、こうした施しの多くが正しく使われなかった。2020年だけでも国際的援助の額はアフガニスタンのGDPの40%を占めていたのに。
いまターリバーンが再び権力を握ったので、そうした援助の多くが差し止められている。アフガニスタン中央銀行には莫大な資金が眠っているが、ターリバーンは手を出せない。預金は国外で蓄えられているからだ。
ホワイトハウスはすでに表だって声明を出し、米国内におけるアフガン政府の資産にターリバーンを近づけさせないと発表した。そのためターリバーンが国の運営に必要な資金を集める手段は不透明になっている。ただ、その多くの収入は麻薬取引から得られているのだが。
国連はターリバーンの歳入のほとんどが麻薬の密売と犯罪行為によって得られており、総額は年間3億ドルから10億ドルの範囲内だろうと語った。アフガン政府の実際の出費額とくらべたら、大海の一滴ほどの少ない収入だろう。数週間か数か月で資金が不足し、人道上の大惨事が目に見えて起こるはずだという国連の見通しは、根拠のない予言ではない。
頭脳流出
経済危機に加えて、ターリバーンが直面するもう一つの試練が頭脳流出だ。弁護士、政府が雇った職員や専門家、技術者、経験を積んだ医者と看護婦、大学教授はアフガニスタンから逃げだそうとしているか、もう国を離れてしまっている。
ターリバーンはアフガン市民が国を離れる許可を差し止めたが、熟練した職員が行政の様々な分野で不足し、ターリバーンの仕事を面倒にしている。ISIはその不足分をパキスタンから人をよんで補充するのか?
イラン、パキスタン、中国、そしてカタールは領域内の強国で、ターリバーンを支援し、これまで数か月にわたってこの集団と対話や会談を続けてきたが、未だにこの集団が権力についたことを承認していない。
ターリバーン以前のアフガニスタンで功績を残してきたヨーロッパの国ぐには、その多くがカーブルから大使を引き上げアフガニスタンとの外交的関係を中断している。フランス、カナダほか多くの西側諸国はターリバーンの政府を認めないとすでに表明した。
テロリストの脅威
ターリバーンが台頭したので少なくとも国内におけるテロリストの脅威と攻撃は心配せずにすむと、多くのアフガン人が信じていた。しかし、150人以上のアフガン人を殺したカーブル空港での自爆攻撃はその仮説を完全にくつがえした。
イラクのホラサン州を基盤にしたイスラム国の集団が攻撃の責任は自分たちにあると発表し、ターリバーンとは戦争状態だと語った。同時に注目すべきは、アフガニスタン内外の多くの過激イスラム主義集団が、ターリバーンの政権奪取を喜んだことだ。アフガニスタンを彼らに任せれば、世界中の全テロリストをかくまえると。こうして40年も続く同じゲームが邪悪な堂々巡りを続ける。
アフガニスタンおよび世界中で最大のテロの脅威とかつて考えられていたターリバーンが、いまやほかのイスラム主義集団の起こすテロの脅威からアフガン市民を守らねばならない。奇怪で不可能なミッションだ。
ターリバーンの権力を飢餓と貧困が脅かす
BBCによると、アフガニスタンは飢餓の危機にさらされており、この問題はターリバーンにとって重大な試練となっている。干ばつが広まり首都以外の場所では大惨事が差し迫っていると人道的活動団体は警告している。
干ばつにひどく苦しむ農民と貧困層は都市に流れ込んでいる。外国の慈善団体も誰を助けるべきかわからない。
国連難民高等弁務官(UNHCR)は何百万人もが危機にあることを引き合いに出して、3億ドルのアフガン人緊急援助基金を立ち上げた。
国連の上級職員のひとりは、今年の9月中にアフガニスタンにおける食糧供給が枯渇する可能性があると警告した。人口の3分の1が食料不安における「緊急」レベルないし「危機」レベルに直面する。さらにひどい干ばつのあと冬が来ると、人々を食べさせるだけで、より以上の資金が必要になる。以上は、同組織の人道調整官ラミズ・アラクバロフの発言である。
国連世界食糧計画はこの数週間だけで何万人分もの食料をアフガン人にばらまいた。しかしラミズ・アラクバロフによると、アフガニスタンの人々には計13億ドル分もの食料と支援物資が必要なのだが、実際受け取られたのはその39%にとどまるという。
国民抵抗戦線の影響
国民抵抗戦線はターリバーンが支配する政府を認めていない。彼らはパンジシール州でがんばるアフガニスタンの勇敢な反乱軍で、ターリバーンの無法な支配に断固抵抗している。ターリバーンの重大な弱点は、同一民族部族内で権力分野を奪い合い、法整備もまったくなっていない点である。もちろんISIの言いなりなのでいたしかたないのだが。
国民戦線の報道官は次のように語った。「ターリバーンは昨日声明を出し、アフガン国民抵抗戦線と会談を持ったが合意にいたらなかったのですぐにパンジシールとアンダラブにある彼らの抵抗拠点を攻撃したと述べた。だが真相はこうだ。ターリバーンがパンジシールとアンダラブに攻撃を仕掛けたのはこの声明のあとだった。
会談でのターリバーンの目当ては、行政評議会の12の椅子のうち1つをわれわれに割り当てて懐柔することだった。しかしわれわれの思いは違う。目指すのは民族、性別、宗教にかかわらず、アフガニスタンのすべての人びとのためによりよい未来を創造することだ。そこに個人や集団の利益が入り込む余地はない。
何十年もすったもんだしてきたが、常に信じ続けたのはアフガニスタンの諸問題が軍事的には決して解決されないこと。にもかかわらず、ターリバーンはいま戦争の道を選んだ。それに対してわれわれは、全力で国民と祖国を守ると宣言した。アフガン人の権利と祖国の明るい未来が確保されるそのときまで。しばらくはパンジシールとアンダラブに拠点を置き抵抗を続けるが、やがてターリバーンによる統治をなにがなんでも受け入れない人びとがわれわれを支援して国内各地に抵抗線戦が広がるだろう。必ず現状の諸問題を解決してみせる。」さて、声明を出したあと、ターリバーンは急いでパンジシールを重装備の兵力で攻撃した。その上ターリバーンとはいいながら実はパキスタンのISI直属の軍隊も加勢していた。しかしターリバーンは破れ、兵士の多くが殺され傷つき捕虜となった。
そんな中、ISI長官のファイズ・ハミード中将がカーブルにやって来ている。この領域におけるパキスタンが誇るテロリストの首領たる長官だけあって、彼が雇いあげたターリバーン兵たちは正装で出迎え、世界に向けて証明した。「いまパキスタンそのものが相手の承諾もなくずかずかとカーブルに入城している」と。
パンジシール州での国民的な抵抗は世界の新聞やテレビの見出しを変えた。ターリバーンの勝利に関する話は消えた。そこでパキスタンはパンジシールの爆撃を開始し、多くの無辜な民間人が死に殉じた。人気ジャーナリストのダシュティ(Dashti)氏も含めて。(訳注:当サイト『視点』9月6日付「パキスタン軍、ドローンを使ってパンジシールを爆撃」参照)そこにはスパイのゲームがからんでいる。つまりパンジシールの状況にパキスタンの諜報長官ムラー・ファイズ・ハミード中将も引きずり込まれたのだ。ただし映画や芝居ではない、現実なのだ。
この話題をさらに掘り下げるには、パンジシールに行くしかない。パキスタンの諜報機関(ISI)は領域内での自らの尊厳と野望をかけてパンジシールの抵抗戦線に戦争を挑み、これまでアフガニスタンで勝利し征服を果たし占領を続けるために使ってきたあらゆる武器を投入したが、アフガニスタンの勇敢な男たちによって打ち破られた。パンジシールでの抵抗運動の勝利は世界の報道と国内のソーシャルメディアにおいて大きな見出しとなり、世界の新聞紙上やニュース画面からターリバーンの勝利という言葉を一掃し、ISIの名誉と尊厳を踏みにじった。このことは何度も繰り返し伝える価値がある。
パキスタンの諜報長官であるムラー・ファイズ・ハミード中将は折れたパキスタンの鼻っ柱を隠すためならどんな努力も惜しまないだろう。もし国民の抵抗が敗れ去っているのなら、こんな事態は絶対に生じない。
アフガニスタン国民のスローガン
アフガニスタン国民の独立が危機に瀕している。
アフガン人の勝利とパキスタンの敗北に期待を込めて。
国民抵抗戦線を守り支えることで、領土を保全し国を独立させられる。敵はパキスタンとその手先である傭兵、ターリバーンとISISだ。傭兵に味方するものたちよ、恥を知り呪われよ!