【WAJ】ターリバーンは組織内に、「自爆大隊」と呼ばれる自爆テロ攻撃を専門とする部隊を有している。軍事パレードでその「大隊」が誇らしく行軍すらしている。下記は、ターリバーンの弾圧に屈せず、カーブルを拠点にアフガニスタンが抱える問題点を果敢に報道し続ける『Hasht-E Subh』(ハッシュテ・スブ)の、2022年6月8日の主張。

 

ターリバーン系の自爆大隊は、これまでに作られた軍事部隊の中で最も悪名高く、恐れられている部隊のひとつである。このような軍事大隊の編成は、イスラム法にも国際的な人権思想にも適合していない。なぜなら、そのような大隊を編成する目的が、敵、特に民間人を大量に殺戮することにあるからだ。近年、アフガニスタンの人びとほど、このようなテロリストの自爆テロによって被害を受けた国はない。

アフガニスタンがターリバーンに陥落しても、同グループの戦闘員の血気盛んな精神は軟化していない。自爆テロ部隊の結成と運用は、その明らかな表れである。テロリストといえども反政府組織が政権を握れば、統治の必要性から新たな役割と立場に合わせてやり方を変えざるを得ないという見方もあった。ターリバーンは表向きはそのような方向に進んでいるように見せかけ、内外の人びとに自分たちを改革され変化したグループだと考えてくれるよう懇願している。しかし、このグループの現場でのアプローチと行動は、メディアで描かれる彼らのプロパガンダのそれと非常に深刻に食い違っている。彼らは、たとえ望んでも、そのような根本的な変化を遂げることはできない。実際、彼らには、そのような変化の意志は見られず、彼らの行動は、反乱者としての性格と国家に与えられた性格の両方の利点を同時に享受したいと思っている。

一般的に一国の政府は警察と軍隊を所有している。それは、法律によって、警察の任務は国境内の市民の安全を守ることであり、軍隊の任務は外国からの侵略者から国を防衛することである。しかし、陸軍の編成に特攻隊を設けることは、従来の国家軍事組織のルールとは相容れない前代未聞の発明であり、問題提起である。その背後にある目的は何なのか? 自殺を準備することは簡単なことではなく、健康な人をロボットのような病気にするために、絶え間ない洗脳で特別な精神状態に置く必要がある。自殺作戦は主にテロ行為を目的としており、一国の軍隊の中にこのような機関が存在することは、国家軍事システムの体内にテロと自殺を導入し、それに宗教的支部を与えることによって、軍事システム全体のモデルとなっている。

いまや外国軍は撤退し、対話と理解によって問題が解決できるはずだ。一部の同胞や同盟グループのあいだで反対があるだけの今、特攻隊の創設を正当化する理由は何なのだろうか。アル=カーイダやISISに触発された、地域的・世界的野心に突き動かされているのだろうか。

そうだと推論できるのは、自爆部隊は国の統治の分野では何も提供できないからだ。なぜなら、そのような部隊は、近代国家統治の基盤に疎く、不信感を抱いており、たとえ意志があったとしても、国民の満足につながるような成果を上げることはできないからである。それどころか、ターリバーン集団はゲリラ戦の分野でこそ十分な経験を積んでおり、暴力によってしか、他国からの政治的・経済的な恐喝に対抗できないのである。昔も今も現代社会の敵である最も残忍なテロリスト集団の支配下にアフガニスタン国民が一人取り残された今、全国に宗教学校を増やすというターリバーンの方針によって、その学校が次第に特攻隊員の学校と化していく可能性が憂慮される。自爆テロを得意とし、この手法で目標を達成した集団は、それを戦術のレベルから戦略のレベルへと格上げすることになる。ターリバーン、アル=カーイダ、ISISが政治的イスラーム集団の中で突出しているのは、自爆の文化があるからである。

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