ハシュテ・スブ 2022年10月3日
By Hasht-E Subh Last updated Oct 3, 2022
アフガン女性に向けられた差別にもかかわらず、この1年間、彼女たちが市民活動、リバタリアン活動、権利重視の活動に参加し続けてきたことは、重要で稀有で、非常に期待できるマイルストーンと言える。
ターリバーンが出現いらい今日まで続けてきたテロと脅迫の戦略は、一部男性の抵抗精神を打ち砕き、ターリバーンの支配を受け入れさせ降伏させることができた。しかし、知識を得て自分の能力に気づいた女性たちは、ターリバーンの暴虐、拷問、鞭打ち、抑圧に勇敢に立ち向かい、勇気をもって自分たちの基本的権利を叫びつづけた。この運動が、イランで始まった広範な抗議運動の波と重なり、その主体が戦う女性、権利を求める女性で構成されていることは、女性の能力と地域の発展における女性の役割に対する信念を倍加させた。
それ以前は、東洋社会は女性の労働を認めず、東洋文化は構造的な男女差別に基づくと考えられ、これらの社会の必然的な運命はこれ以外にあり得ないと思われていた。今、新しい世代の知的飛躍や社会の中枢で起きている変化を無視することが、多くの人がその計算の中で捉えた間違いの前提の一部であったことが明らかになった。今日、アフガニスタンとイランの女性たちは、社会と政治の発展の原動力の一部となり、解放の力を生み出すことで、それぞれの土地の男性たちに、現場に出て市民の人権を守る勇気を与えている。イランとアフガニスタンは文化的、社会的発展の面で同じレベルにはなく、経済状況も大きく異なるが、重要な対称性が両者を結びつけている。両国とも原理主義のムラの支配下にあり、両国とも基本的人権は無視され、両国とも女性は二等国民である。その一方で、どちらの国でも、勇敢に街頭に出て、人間の基本的権利を守る歴史的責任を男性に認識させるのは、こうした女性たちである。
アフガニスタンでは、ヘラートからホーストまで、カーブルからマザーリシャリフまで、バーミヤンからパンジシールまで、私たちの勇敢な女性と少女が自由と権利を求めて叫び、ターリバーンの暴虐に挑戦してきた。これらの勇気ある運動は、目の前にあるすべての課題を抱えながら、次第に広い洪水となり、専制君主や独裁者のシステムをも巻き込む流れとなって残っていくだろう。数年前、イラクとシリアでISISの奴隷化を知ったコバニ(訳注:シリア北西部のクルド人の拠点都市)の女性たちが、運命に屈して原理主義者の残虐性に身を委ねるのではなく、戦う男たちと肩を並べて塹壕に入り、真の人間性と尊厳は、女性らしさと男性らしさに分けられないことを示した。自分の存在の本質に気づき、自分の役割を自覚した人が歴史を作るのであって、それが女性であろうと男性であろうと同じだ。それ以前にも、植民地主義者に対する解放闘争のためのゲリラ戦に参加し、自国の独立の歴史にその名を刻んだ女性戦士たちが、人類の歴史には記憶されている。アフガニスタンの女性たちは今、闘争の場に足を踏み入れ、今度こそ歴史を刻みたいと願っている。家父長制や差別ではなく、自由で独創的な人間性によって刻まれる歴史に。
Women’s Uprisings, a Turning Point in the History of Afghanistan
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