Destruction of Nations: Foreign Conspiracy or Internal Inefficiency?
By Hasht-E Subh Daily On Oct 17, 2022
ハシュテエ・スブ 主張 2022年10月17日
2大国のどちらもが、半世紀におよんだ彼ら同士の冷戦期において、アフガニスタンをいかに征服し、打ち倒すかが眼目であったとしている。そして21世紀に入ると、当領域や世界に現れた新しい勢力が、同様の試みを今後も続けるはずだ。
陰謀は、政治の世界ではありふれた手法のひとつである。このことに間違いない。さらにそれは今に始まったことではなく、数千年の歴史が物語っている。すべての政府は、自国の利益達成を優先事項とし、その利益のためには可能な限りのことをする。ただし、利益の何たるかを知らず、あるいは国益を特定の個人や集団の利益に矮小化する出来損ないで無能な政府は例外である。
国々の利害が交差し重なり合う場合、賢明な政府同士は協力する方法を模索する。しかし、利害が対立する場合には、相手を出し抜こうと陰謀に走る。その陰謀が優れている国が、相手より強くなり、熟達する。ここでいう強さとは、もちろん戦闘能力だけを意味するものではない。むしろ、産業、科学、文化的な能力を含む強さであり、それには各勢力の幅広い参加を下支えする諸制度も含まれる。
他方、陰謀が政治メカニズムの一部であることは事実であるが、世の中は必ずしも陰謀に基づいて回転しているわけではない。陰謀を仕掛けられた相手にも対抗する陰謀があり、その有効性が制限され、時には中和されてしまうことがあるのも事実。陰謀を有効にするのは、相手の弱さ、脆弱さである。
これはもちろん、陰謀の存在が既成事実である場合だ。時には、陰謀などもはや存在していないことがある。しかし、陰謀が存在するという幻想が残ると、無知な国々を不幸に導く。国境外で生起する事件はすべて自分たちに対する陰謀だと考え、そうした幻想をすべての考察の基本に据える。そうなると、無益と損害以外の何物をものを見い出せない。
アフガニスタンでは、アマヌラ・ハーンの改革、左翼政党の活動、ムジャヒディーンの政権獲得、共和制の20年間、その他多くの大小の変化が、国境の向こう側が仕組んだより大きな陰謀の一部であると考えられた。ただ外国人を非難するだけでは抗えないと。その同じ時代に、韓国、マレーシア、トルコ、シンガポール、カタール、ブラジルなど多くの他の国々が大きな一歩を踏み出したのはなぜか、と問う者はいなかった。しかも、これらの国々にはより強力な競争相手がいた。しかし、私たちアフガニスタンは基本的に誰の競争相手でもなかった。そうこうするうちに、陰謀が必要とする全計画が一瞬たりとも休むことなく遂行され、1世紀目が過ぎ、2世紀目の目盛りが刻まれいていた。
外国人とその陰謀の肩にすべての責任を負わせ、自分は無実で犠牲者であるとするのは最も簡単なことである。しかし、それは最も無駄で、最も有害でさえある解決策だ。歴史的無力感から抜け出す方法は、責任を取り、危機の内的要因を見つけ出し、状況を根本的に変えるために行動することである。そのためには、合理的精神が欠かせない。
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