Freedom for Slavery?
Hasht-E-Subh Daily On Feb 18, 2023
ハステ・スブ・デイリー 2023年2月18日
(WAJ: ジハーディストの「外国軍からの自由のための戦争」は「有益であるよりも多くの、悪い力を生み出した。ジハード主義者の後を継ぎ復権したターリバーンはこの国をさらに悪い、何百万人もの人々が飢えと抑圧と残忍な精神的拷問に苦しむ地下牢と化してしまった。いまや国民は土地の所有者に忠誠を誓うべき農奴として扱われている。ターリバーンが国民に押し付けているのは宗教支配者とその後継者への隷属と服従なのである、とこの主張は迷うことなく簡潔に断言している。)
1989年にソ連がアフガニスタンから軍を撤退させた後(訳注:撤退完了は2月15日)、ソ連と戦った多くの司令官や派閥は、自分たちがアフガニスタンの歴史の流れを変えた、アフガニスタン国家が自分たちによって繁栄と良い統治に導かれる新しい時代が始まったと宣言した。これらの指令官や派閥には経験も意志も将来への明確な計画もなかったが、彼らはジハードのスローガンを掲げて漠然とした誇りを国民のさまざまな層に広めたのである。資源を動員し、ジハードのスローガンを掲げて自由のために戦った何千人もの人々は、自由を感じることを望んでいた。しかし、時が経つにつれ、誰もが幻滅し、自由とは侵略してくる軍隊がいないことよりもはるかに複雑な概念であることに気づいた。自由のための戦争は、自由そのものにとって実際に有益であるよりも多くの、悪い力を生み出していたのだ。数年後、「征服者」は戦争と犯罪の泥沼に溺れ、ソ連軍の撤退はもはや誇りも名誉の感覚も生み出さなくなった。
それから何年も経った今、この国の体制は、ソ連軍撤退の日に自由の英雄と自称した集団の支配下に陥ってしまった。この集団は、教育、旅行、衣服の選択、音楽、娯楽など、非常に基本的な個人と市民の自由を抑制している。この国は、何百万人もの人々が飢えと抑圧と残忍な精神的拷問に苦しむ地下牢と化してしまった。この騒ぎは、いわゆる国営テレビで放映され、彼らはそこで自分たちの力を誇示し、いかに自由をもたらしたかを語っていたが、同時に、人びとは彼らには統治能力がなく、別の侵略が迫っているのではないかという恐怖を感じた。
ここでもまた、ターリバーンは彼らの前身であるジハード主義政党の過ちを繰り返している。つまり、封建的な取り決めに従い国を領地と見なしている。そこでは国民が土地の所有者に忠誠を誓うべき農奴として扱われる。かつての君主たち同様、ターリバーンは国民に投票権と自由があるとは考えず、国民に忠誠と服従を要求するだけである。彼らは自分たちを羊飼いと考え、国民を羊と考えている。羊の指命はただ1つ、犠牲となって所有者(首長やカリフ)に利益をもたらすだけである。したがって、彼らにとって自由は、神から与えられたこの土地を征服することで得られる。もちろん、彼らは宗教と神の言葉を広めるという口実で征服してきたために、今後も個人の自由と人権を禁止することで統治する。自由と人権を、反宗教で異教徒の陰謀と見なすからだ。しかし、神や宗教は単なる手段に過ぎない。彼らが実際に人々に期待するのは、アミール(訳注:イスラム世界の支配者)とその後継者への隷属と服従なのである。