The Opera ‘A Thousand Splendid Suns’ Exhibited in Seattle, USA

ハシュテ・スブ・デイリー 2023年2月26日

 

(WAJ: 『千の輝く太陽』は米国在住のアフガニスタン出身作家カーレッド・ホッセイニが2007年に発表した小説第2作。第1作は『君のためなら千回でも』で2003年に米国で出版され世界的大ヒットとなった。2006年日本では『カイト・ランナー』のタイトルで出版されたが、映画化の際の邦題が『君のためなら千回でも』となったため、書籍のタイトルもそれに変更されている。)

映画監督・映像作家のローヤ・サダットは、オペラ『千の輝く太陽』を通じて、アフガニスタンの生活体験を初めて世界の観客に紹介した。

2月25日(土曜日)、シアトルオペラで、カーレッド・ホッセイニの同名小説を基にローヤ・サダットが演出した舞台「千の輝く太陽」が初演された。

ハステ・スブのインタビューで、ローヤ・サダットは、このオペラは2時間40分に及ぶ映画的な作品で、映画化された『千の輝く太陽』をフィーチャーしていると説明した。

ローヤ・サダットは、アメリカでの『千の輝く太陽』の制作は、ヘラートがターリバーンによって陥落する(訳注:2021年8月13日)と同時に始まり、それが結果的に現在のオペラの全体構成に影響を与えたと述べた。その結果、超現実的な要素や現代的な特殊効果を排除し、アフガニスタン社会の現実描写に重点を置くことにしたと説明した。

サダットは、このオペラの制作に2年間を費やしたこと、そして初めて演出することは魅力的で厳しい経験であったと述べた。

米国シアトル・オペラの大舞台では、反感と後悔の物語を伝えるとともに「女性としての強さ、無私の精神、たくましさ」をメッセージとして伝えた、と彼女はいう。

アフガニスタンの物語がオペラとして世界の舞台で上演されるのは、これが初めてだ。

番組の中心となる物語は、アフガニスタンの作家カーレッド・ホッセイニの小説『千の輝く太陽』をベースにしている。この小説は、1960年代から70年代のアフガン社会、内戦、そしてターリバーンの台頭とその後の国家支配の物語を包括している。この物語の演出を通して、アフガニスタンの最近の歴史と人々の経験について、ユニークで深い洞察を得ることができる。

原文(英語)を読む

 

 

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