アフガン各地の大学の女学生の一団からの手紙
2023年3月6日
(WAJ:さて今日(6日)、マラライ・ジョヤとソマイア・ラミッシュが同じ手紙をそれぞれのFBで紹介していたので、紹介します。アフガニスタンの男子学生どもは果たして腰抜けか?日本の世界の大学生たちに至っては、見て見ぬ振りか?
いや、そもそも見てもいないか・・・。はやり言葉:かつて団結、いま分断、とは何ともはや。(ちなみに「分断」はよいことで、それを自覚するからその先に「団結」があるのよねえ))
アフガニスタン各地の様々な大学にいる女学生の一団であるわれわれは、心に一杯の悲しみと希望を込めて君たちへこの手紙をしたためています。われわれは君たちを信じています。人を銃で撃ったことがないこと、いかなる場所も爆破したことがないこと、そして良心を持つことを。
われわれ同様夜な夜な入試の準備をしてきた君たち、そして大学に入学するためにわれわれがどんな悪夢をくぐり抜けて来たかを知っている君たちよ。われわれは繁栄し、進歩し、正義に満ちた国を建設するという一つの夢を持っています。
親愛なる兄弟たち、親愛なるクラスメートたち、尊敬すべき友人たちへ;
冬休みが終わる明日、3月6日の月曜日に、ターリバーン集団が教室に招待したのは君たちだけです。これは進歩し、自活でき、自由かつ平等なアフガニスタンを建設しようというわれわれが共に抱く熱い思いと反します。3か月前、君たちはアフガニスタンにおける市民闘争の歴史の暦に輝かしい金言を書き加えました:「全員か誰も無しか」。
あの時、何千何万もの君たちがアフガニスタン各地から別々に声明を出しました、われわれと歴史に約束をして:「大学の門がわれわれの姉妹たちに開かれるまでわれわれがわれわれの教室に立ち入ることはない」と。
われわれは君たちの約束をおぼえており、君たちが再び伝説的行動をとると期待しています、君たちが正義と自由に与し歴史を辱めないと世界に知らしめるために。
明日の月曜日、3月6日はアフガニスタン中の何百万もの少女たちが涙に満ちた目で君たちの足もとを見つめ、その勇気と仲間意識を讃えます。
アフガニスタン中の親愛なる男子大学生諸君、君たちが大学をボイコットしターリバーンに教えることをわれわれは要求します、ひとたび国民が決意すれば、一テロリスト集団の組織など簡単に叩きつぶせることを。
自由のための希望
アフガニスタンの大学のとある女学生集団
アフガニスタンの男性から、闘う女性たちに向けて、こんな発言がありました。
「アフガン女性は、夢をあきらめず、男性の支援の有無にかかわらず、タリバンの無理解に抵抗し続けるべきだ。また、国際的な支援がなくても、自分たちの基本的な権利のために戦い続けるべきでだ。やがて、あなたたちの抵抗と抗議は成功し、ターリバーンのアフガニスタンの勇敢な人々に対する支配はすみやかに終わりを告げるだろう。」(ムズガン・ミルザッド・パンジシリ、https://afghan.caravan.net/2023/02/10/to_courageous_women/)
なんと無責任で、やけくそ的な発言か、と思えますが、これ、実は自己批判じゃないんですかね。権利は与えられるものでなく、闘い取るもの。日本の戦後民主主義はポツダム民主主義といわれ、与えられたもの。もしアフガンの女性たちが自分たちの権利を実現したらそれは文字通り「勝ち取ったもの」。本物の権利となることでしょう。