読者に面白いインタビュー動画を教えてもらった。
YoutubeチャンネルでインタビュアーはCactus with me(私と一緒のサボテン)という番組の司会者モフタル・ラシュカリ(Mokhtar Lashkari)氏。同番組はチャンネル登録者6万人以上、ブロガーのアフガン人司会者モフタル・ラシュカリ氏は、歯に衣せぬインタビューで、相手にとことんくらいついて本音をはかせる人気ブロガーだという。
教えてもらった動画も4月15日に18万回の視聴、5040の〝いいね〟、2034件のコメントを記録している。
インタビューの相手はターリバーンの有名なリーダーのひとりで番組内ではモビーン将軍と呼ばれている。
教えてくれた読者によれば、インタビュアーであるこの番組の司会者は凄いやり手で メディアによく登場するターリバーン上層部のこの将軍を質問攻めにしイヤイヤながら答えさせている場面が見受けられるそうだ。結構なごやかに失笑をまじえてスムーズに問答が進む場面もある。
インタビューでは、まず、モビーン氏が自身を将軍と称しているのはなぜなのか?と問い詰めます。
モビーン氏は自分が相手の将軍を倒したから自分も将軍の階級にふさわしいと思い、そのように呼ばれるようになったと答える。
また、モビーン将軍の娘たちは学校に通っているのかと質問され、それには、もちろん通っていると返答。
娘達の学校登校はターリバーン指導者の命令に反していないのか?と質問されるとモビーン将軍は指導者への不満を発言。
司会者はターリバーンの最高指導者が一度も姿を表していない訳だが、その指導者に会ったことあるのかと質問。
モビーン将軍は会いにカンダハールまで行ったが、結局会ってくれなくてカーブルに引き返したと返答。(注:ムッラー・ハイバトゥラ・アクンザダ氏のこと。本サイトのコメンテーター、ファテー・サキ氏は本人死亡替え玉説をとっている。)
司会者はモビーン将軍が過去に爆発テロに関与していたかと質問。モビーン将軍は関与していなかったと返答。
司会者は更に続けて、では、関与していなかったのなら、なぜ自身のチャンネルにあがった動画内で、カーブル市民に自爆テロに関し、あれは善い行いだと語ったのかと質問。モビーン将軍は自分はテロに関与していなかったと再び返答(念を押した)。
概要を以上のように教えてくれたその読者は「この番組を見て分かるのは、タリバン内には確かに派閥が存在し、ターリバーン上層部の中には娘たちを学校に行かせている人達もいるということ。ターリバーン最高指導者は基本的に上層部とも会っていないこと」とまとめている。
<参考までに上記動画に添付されていたカクタスの説明文をgoogle翻訳で添付しておきます>
今週、カクタスは、ターリバーンのおなじみの顔であるモビーン将軍を迎えます。イスラム首長国政府とターリバーンの友人の下で3回逮捕され投獄された彼は、それでもターリバーン政府を擁護し続けており、この政府にいることを光栄に思っています。モービン将軍は、何年にもわたってアメリカ人と戦ってきたと言い、アメリカに対する攻撃について誇らしげに語っています。モビーン将軍は、石油缶に火薬を充填し、アフガニスタン軍とアメリカ人を攻撃するために使用したと述べています。モビーン将軍は、アメリカとの戦争は名誉であり、アフガニスタンの人々の権利に対するジハードであると考えています。モビーン将軍はアフガニスタンのジハード指導者たち(注:自分たち以外のムジャヒディーンのことだろう)を泥棒や犯罪者と見なしています。モビーン将軍は、すべての指導者が人々のお金を盗み、自分たちのために宮殿や家を建てたと言っています。
彼らは自分たちのために鎧を買って身に着けているので、誰も彼らを傷つけられません。モビーン将軍は、アフマド・シャー・マスードがアフマド・マスードのために宮殿とお金を残したと言います。モビーン将軍は、ムッラー・オマル(注:ターリバーンの創設者。2013年に死亡)は泥棒ではなく、アフガニスタンの人々を救うために戦ったと述べている。 モビーン将軍は、ターリバーンとイスラム首長国の指導者である ムッラー・ハイバトゥラ・アクンザダに会うためにカンダハールに行った。彼はムッラー・ハイバトゥラ・アクンザダの治安当局の管理下で10 日間待機したが、最終的にムッラー・ハイバトゥラに会うことができなかった。彼は存在が知られていない人物だ。モビーン将軍は、最近、食料の助けを必要としているアフガニスタンの人々を助けていると主張しています。