日本から、世界から、詩人が詩によって連帯
アフガニスタンからの “バームダード(夜明け)- 亡命詩の家” の呼びかけに応えて
「言葉の繫がりの波立ち」(2023年4月4日)から2カ月
● 事の始まりは、2月13日、『ウエッブ・アフガン』に届いたオランダからの1通のメール、アフガニスタンでの詩人や詩作への弾圧に「詩によって抗議の意思を表してほしい」との呼びかけだった。
● 『ウエッブ・アフガン』はそのアピールをサイトに掲載するとともに、日本のいくつかの詩や文学団体にメールを転送した。
● そのメールに、旭川で詩作活動をしている柴田望氏が最初に反応し、同時に幾人もの詩人から賛同の声と作品が届けられた。
● 原稿の締め切りは3月10日であったが、その後も日本での連帯の動きは水面に落ちた小石が幾重にも広がる波紋を生み出すように日本中に広がり、30数本の作品が寄せられた。その様子は最初の呼びかけから2カ月後の4月初め、柴田望氏によって「言葉のつながりの波立ち」と題して報告された。
● 北海道から全国へ、新聞報道や詩人の皆さんの執筆やSNS活動で反響を呼び起こし、広がっていった。
● 亡命先のオランダからソマイア・ラミシュ氏が投じた呼びかけはオランダからフランス、スペイン、イタリア、アルゼンチンなどなど世界中で反響を呼び、作品が寄せられた。地元のオランダでは何回も連帯のイベントが開かれた。その模様はBaamdaadのサイトに反映されている。(準備段階の最初のサイト)
● この活動を中心になって推進してきた柴田望氏からこの間の進行に関して、活動に賛同し作品を寄せたた人々に詳細な報告が発せられている。氏が主宰する詩誌『フラジャイル』の公式ブログから転載する。原文はここ(https://fragile-seiga.hatenablog.com/)で閲覧できる。
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“バームダード(夜明け)” ~囚われと亡命詩人の家~ 作品をお寄せ頂いた詩人の皆様へ
― フランス、日本での書籍発行計画につきまして ―
・日本語版の書籍発行のためのご協力をぜひお願い申し上げます。
・書籍へのご作品掲載のご承諾をお願い申し上げます。(もし不都合がございましたら6月中旬までにご連絡ください。)
・3月10日までにバームダードへ「英語の詩」を送られた詩人の皆様は、日本語の「詩」と「略歴」を、下記の私のアドレスまでお送り戴けますようお願い申し上げます。
tao81nozomushibata@gmail.com ※6月中旬までにお願い申し上げます。
・日本語の「詩」と「略歴」を送られた皆様は、基本的には当初戴いたデータのまま、書籍へ掲載させて戴く所存です。
・今年1月15日に発令されたタリバン暫定政権によるアフガニスタンでの詩作禁止の評決を受け、詩人ソマイア・ラミシュさんから発信された「世界の詩人たちへ」のメッセージに応じ、3月10日までに詩をお送り戴いた詩人の皆様へ心より感謝申し上げます。
・世界各国から100篇程の詩が寄せられ、そのうち日本から寄せられた詩は35篇! 驚くべきことです。その一部はロッテルダムでの詩のイベント等で紹介されています。本当にありがとうございます。
・当初、4月15日世界芸術の日に、皆様の作品がウェブサイトにアップされるというお話でしたが、せっかく沢山の素晴らしい作品が寄せられましたので、書籍として発行したいという声があり、差し当たりバームダードのウェブサイトへの作品の掲載は、一部のみに差し控えられている状況でございます。
こうしたことがバームダード側と会話を重ねる中で明らかになってきた次第でございます。詳しいご説明が遅くなり、誠に申し訳ございません。
・現状と致しまして、まずはフランスの出版社での出版が予定されております。フランスの書籍の編集は詩人のセシル・オウムハニ氏が行います。
https://www.wikidata.org/wiki/Q3009767
日本から英語で詩を送った皆様の詩篇の翻訳はセシル・オウムハニ氏が担当されます。
日本語の詩を送ってくださった皆様の作品の翻訳は、アントナン・アルトー、ロマン・ロラン等の研究で著名な髙橋純先生(小樽商科大学名誉教授)が監修をお引き受けくださいました。
フランス語で送られた詩人の皆様の作品は、そのまま掲載される予定です。
最終的にはセシル・オウムハニ氏が監修されます。
発行日は未定ですが、現在発行に向けて編集作業が進められております。
・また、ぜひ日本でも書籍化をとソマイアさんより強い希望を戴きました。発行はアフガニスタンがタリバンに陥落した「8月15日」に発行したいとのご要望です。
こちらへは、英語圏の詩人の作品21篇と、日本人詩人の皆様の詩作品35篇を収録の予定です。ソマイア・ラミシュさんの詩篇と序文も掲載致す所存でございます。
・目標の発行日まであまり時間がなく、資金も無いボランティアベースの活動となります。現在できる手段と致しまして、オンデマンド出版での発行を考えております。流通バーコードが付き、発行後はAmazonで購入可能と致し、もし印税等が発生した場合は、バームダードへ送らせて戴きます。
当初のご案内の通り、詩をお送り戴いた詩人の皆様に費用の負担をお願いすることは一切ございません。また、本来であれば詩をお送り戴いた皆様へ完成書籍をお送りしたいところではございますが、恐縮ながら謹呈分のご用意が難しく、販売のみとさせて戴く所存でございます。
発行者はソマイア・ラミシュさん(バームダード)、編集発行のお手伝いを私が担当し、バームダードの日本の連絡窓口を私の連絡先にさせて戴くかたちでの発行を考えております。
ウエッブ・アフガンの野口壽一編集長にもご協力を戴きます。日本語版の書籍に掲載する海外の詩人の皆様の作品の翻訳監修は、安藤厚先生(北海道大学名誉教授・北海道ポーランド文化協会会長)がお引き受けくださいました。
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・この日本語版の書籍発行のために、今回バームダードへ詩をお送り戴いた皆様のご協力を賜りたく、何卒宜しくお願い申し上げます。
・書籍へのご作品掲載のご承諾をお願い申し上げます。もし不都合等がございましたら、6月中旬までに私までご連絡くださいましたら幸いです。
・3月15日までにバームダードへ「英語の詩」を送られた詩人の皆様は、 日本語の「詩」と「略歴」を、下記の私のアドレスまでお送り戴けますようお願い申し上げます。
tao81nozomushibata@gmail.com ※6月中旬までにお願い申し上げます。
・日本語の「詩」と「略歴」をお送り戴いた皆様は、基本的には当初戴いたデータのまま、書籍へ掲載させて戴く所存です。
ご不明な点がありましたらいつでもご遠慮なく私までお問合せ戴けましたら幸いです。
私は普段様々な文学団体、詩の団体等に所属し活動致しておりますが、今回とはそれらとは関わりなく、日本人の一人として、バームダードに協力させて戴きます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
2023年5月29日
柴田望拝
tao81nozomushibata@gmail.com
電話:090-3396ー6685
https://fragile-seiga.hatenablog.com/