ユーラシア

このページにはアフガニスタンを中心とするユーラシア大陸の文化・歴史・風俗を含むさまざまな情報を紹介いたします。

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『砂嵐に耐えて』

「砂漠の新聞」から シリアの自然と歴史(高畑 滋)

砂嵐が吹き荒れると あたり一面真っ暗になり 土の中にもぐったような感じです
人も羊も 窒息して死ぬことがあるそうです
パルミラでは年間32日間も砂嵐にみまわれます
ここでは何千年も変わらずに 砂嵐にたえてきたのでしょう

著者の高畑さんは1935年生まれ。東京農工大を卒業した後、農林省で関東東山農業試験場をはじめ、北海道農業試験場、林業試験場、草地試験場、熱帯農業研究センター、東北農業試験場などに勤務、一貫して牧野の施業計画の研究に携わり、海外ではインドネシアで熱帯降雨林研究センター、シリアでは国際乾燥地農業研究センター(イカルダ)などで土地利用研究を行いました。本書は、シリアの乾燥地の砂漠に滞在。第1次湾岸戦争の時期に2年間、遊牧のベドウィン族と「科学的な遊牧」を目指す研究を進めながら、日本では絶対に体験できない気候や自然のなかで育つ植生のスケッチや自然、人びとの生活などが軽妙な語り口でつづられています。イカルダでの研究や指導の忙しさのなか現地から日本の友人・知人にあてて「砂嵐に耐えて」現地の様子や生活をレポートした通信紙「砂漠の新聞」34号分からの抜粋です。シリアだけでなくトルコからパキスタン、主には中東の遺跡を訪ね歩いた数二十数か所のレポートが圧巻。パキスタンのパタン族と地元の他部族との抗争で外出禁止令の出ていたクエッタでのエピソードも興味深いものがあります。肩の凝らない中東乾燥地帯の自然と遊牧とシルクロードに暮らす人びとの生活と遺跡=歴史に触れられます。Amazonで購入できます。1500円はお得。

 

<21世紀に地球上の政治・経済の中心地域になるユーラシアの現状の見取り図>

『一帯一路と中央アジアの動向』

日本ビジネスインテリジェンス協会・中川十郎会長
2021年11月23日 BIS論壇 No.359

中国やロシア、中央アジア諸国、それにインド、パキスタンなどが参加し、中国の広域経済圏構想、「一帯一路」にも加入している諸国が参加する上海協力機構(SCO)首脳会議が9月16日から2日間、タジキスタンの首都、ドウシャンべで開催された。「タリバン」が制圧したアフガニスタン問題も主要テーマになった。SCOは30年前の1991年にソ連崩壊後のロシア、カザフスタン、タジキスタン、キルギスの4カ国と中国が国境策定を目的に会議を上海で開催。開催地の名称を活用「上海ファイブ」が前身である。2001年にウスべキスタンが加盟。SCOとして発足。17年に西南アジアの有力国インドとパキスタンが加盟。

SCOは加盟8カ国で人口は世界の4割。GDPは2割、国土は将来発展が予想されるユーラシア大陸の過半を占める。さらに今回の首脳会議で、オブザーバー国のイランの加盟を認めた。これでSCOの反米色がさらに強まるとみられる。SCOを中心とする中央アジアは21世紀に経済発展が予想され、一帯一路をけん引する地域だ。

中央アジアとともに発展しつつあるASEAN諸国もSCOのオブザーバーとして参加しており、SCOとASEANとの関係も注目する必要がある。中国の習主席は11月22日ASEANとの首脳会議をオンラインで開催。中国、ASEANの対話関係樹立から今年が30周年になることを記念して双方の関係を「包括的戦略パートナーシップ」に格上げすることを決定。

「一帯一路」海のシルクロードのASEANとの関係強化に拍車がかかることになった。中国は長年、中国南部の南寧でも毎年中国、ASEAN見本市を開催。貿易拡大に力を注いでいる。今日、中国はASEANにとって最大の貿易相手国に成長しており、中国はこのASEANを足場にCPTPP(包括的環太平洋経済連携協定)への参加に関心を示している。アジアには華僑、華人4000万人が居住しており、今後中国とASEANとの関係がさらに強化されるものと思われる。11月21日のNHK報道によれば中国はカンボデイアの港湾活用を目指し、タイの運河建設のFeasibility Studyを開始したとのことで、運河建設が実現すればアジア
さらには世界の物流に一大変革をもたらすとみられ、その動向を注目する必要があろう。

一方トルコは11月12日イスタンブールで「チュルク語系諸国協力会議(チュルク協議会・加盟国~トルコ、アゼルバイジヤン、カザフスタン、ウスべキスタン、キルギスの5カ国にオブザーバーにハンガリー、トルクメニスタン~2009年に設立)で「チュルク諸国機構」に改組を決定。トルコは中央アジア諸国のイスラム圏の利益を守ることで、将来発展するこの地域への影響力を強め、ロシア、中国、インド、イランと力を競う戦略とみられる。

一方、中央アジアではロシアもEEU(Eurasia Economic Unionーユーラシア経済連合~ロシア、キルギス、カザフスタン、ベラルーシ)を結成しており、今後、中央アジアをめぐる、中国主体のSCO,ロシアのEEU,トルコのチュルク諸国機構、さらにSCO加盟国、インド、パキスタン、イランなどの協力と競争(Cooperation & Competition)の利害関係、動向に注目することが肝要であると思われる。   以上

 

 

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村石恵照さん、アフガニスタン・セピア色の旅に今を思う。 

いまを去る48年前、村石さんは、インドの仏跡を中心に南アジアを旅されていた。そこからアフガニスタンを訪れ、現在を照射。現代はなにかが問題ではないのか。それを書き留めておられます。
題して、

平和に生きていたアフガン人はどこへ行ったのか?

珍しい写真を見ながら一緒に考えましょう。

【紀行文を読む】

 

 

 

●村石恵照さんと「米中関係の文明的相克」を考える。 

自由と秩序は人類の生態系を維持している矛盾的相互補完の原則である。
自由 (liberty / freedom) は個の利己性を特質とし、秩序 (order) は多の規律性を本質とする。
アメリカは西欧文明の拡張的情念の内に常に二重義性を帯びた自由を上位理念とし、そのような自由と一体になった平等を下部理念の価値観とする移民大国であるが、中国は始皇帝の統一以来万里の長城内に漢文明を維持してきた秩序を大前提とする多民族の人口大国である。

【続きはここをクリック】

 

 

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 山の学校 第4回 現地報告会開催のお知らせ 


とき: 11月27日(日)
● 第一部:山の学校現地報告&今後の支援活動
● 第二部:アフガニスタン情勢について
ところ: 武蔵野公会堂
参加費: 1000円

申し込み&より詳しい情報はここをクリック

 

 

ご挨拶

 2021年1月に2年ぶりの山の学校を訪問しました。学校はコロナの流行で休校になっていたものの、多くの子たちに会うことができました。新設された図書館で補習やコンピューター学習が行われ、未来への光を感じながら帰国しました。しかし、その直後からタリバンの攻勢が激しくなり、州都が次々と落ち、8月15日はタリバンが力ブールに入りました。

ほぼ全国がタリバンの手中に収められましたが、パンシールは地域の自治と政府への参加などを要求し、タリバンと交渉を続けていました。しかし交渉は決裂、タリバンが渓谷に侵入、アフマド・マスードが結成したNRF (国民抵抗戦線)との戦いになりました。タリバンを支援するパキスタン軍のものと思われるドローン攻撃機やジェット戦闘機、ヘリコプターなどが投入され、パンシール川沿いのルハやバザラックなどの主要な地域はタリバンに占領されてしまいました。NRFは山岳地帯に退き抵抗を続けていますが、山の学校があるポーランデにもタリバンが入ってきて、住人はカブールに家族ごと逃れるか、さらに山の上に逃れて行ったと聞いています。学校はもちろん閉鎖され、残っている人も息を潜めている状況です。今までメールを送ってくれていた奨学生のゴラムやバーゼットから疎開先での生活の困難さと財政支援を求める声が届いています。そればかりでなく、パンシールではたくさんの男性が連行され、首都カブールでもパンシール出身者狩りが行われているようです。

彼らの窮状を助けたくても、ほとんどの家族と連絡が取れない状況で、私たちも途方にくれるばかりです。でも、何とか連絡のあった人だけでも支援したいと支援の方法を模索しているところです。人々は戦火が収まれば、必ず故郷ポーランデに戻ってきます。彼らが学校再建や地域再建にとりかかる時、必ずやお手伝いしようと心に決めています。が、心配なのは子どもたち、地域の人々のことです。まずは11月27日の報告会にいらしていただき、より詳しい現地状況に触れていただきたいと思います。

2021年9月26日

長倉洋海
アフガニスタン山の学校支援の会代表

 

 

 長倉洋海さん、アフガン直近訪問レポート 

本サイト「アフガンTips」でも紹介したパンジシールの学校を支援する「山の学校を支援する会」を主宰する長倉洋海さんが6月から7月までコロナ対策の隔離措置をうけながら現地を訪問。成田の隔離ホテルの中から最新報告をアップしました。貴重な最新情報、これは読まなきゃ。
(カーブル空港で帰国前PCR検査を受ける長倉さん)
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新刊写真集『マスード』刊行!
マスードがテロに斃れてからこの9月で20年。マスードに密着してその闘いと人となりを世界に伝え続け、いまもマスードの故郷を支援し続ける長倉さんが新たに「マスードの追悼写真集」を刊行するそうです。豪華本、至高の一冊。
[その詳細はここをクリック]

 

 

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「『秘められたシルクロード タジクの黄金遺宝』/日本語版」シルクロードを理解するの必携の書

タジクと日本をつなぐ仏教文化の象徴が黄金中央アジアの二つの大河アムダリアとシルダリアに囲まれたソグディアナの中央を東西に流れるソグド川(ザラフシャン黄金の水しぶき)。タジキスタン共和国北部にソグド自治州が。アレクサンダーの東征に最後に果敢に抵抗したソグド人は、中央アジアの基層文化を刻んできた。大乗仏教の東漸、西域シルクロード、日本の基層文化形成にもかかわる中央アジア、シルクロードの歴史と文化理解に欠かせない一冊としてお手元にどうぞ。
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『シルクロードの現代日本人列伝』(発行:三五館)

玄奘三蔵がインドからアフガニスタンを経て中国へ仏典をもたらした道筋としてシルクロードは有名で、国をまたぐ世界文化遺産として2014 年に登録されました。そのシルクロード遺産の発掘と保護に尽くしてきた4人の日本人先達の業績をひもとく文化・歴史ドキュメンタリー。シルクロードに興味ある人、訪れたいと思う人、シルクロードを研究しようとする人にとっての必読書。著者の白鳥正夫氏は、中央大学法学部卒業後、1970年に朝日新聞社入社。広島・和歌山両支局で記者、のち本社企画部次長に転じ、1996年から2004年まで企画委員。この間、戦後50年企画、朝日新聞創刊120周年記念プロジェクト「シルクロード 三蔵法師の道」などに携わる。 著書に『シルクロード 現代日本人列伝』『ベトナム絹絵を蘇らせた日本人』『無常のわかる年代の、あなたへ』『夢追いびとのための不安と決断』『「大人の旅」心得帖』『「文化」は生きる「力」だ!』(いずれも三五館)『夢をつむぐ人々』『夢しごと 三蔵法師を伝えて』(いずれも東方出版)『アート鑑賞の玉手箱』『アートの舞台裏へ』『アートへの招待状』(いずれも梧桐書院)など多数。

本書の執筆にとどまらず、現在もシルクロードやその東の終点・関西の文化について精力的に考察する文章を発表されています。

白鳥正夫さんのページURL:
https://note.com/mahaktyo

「ADC文化通信」→フォルテ文化ミュージアム「アートへの招待」
http://ta-forte.com/museum/

アジアドキュメンタリーセンター「ADC文化通信」
http://adcculture.com/journalist/shiratori-105/

白鳥正夫の「関西ぶんか考」
http://www.area-best.com/osaka/shiratori

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「ユーラシア大陸で花開いた絨毯の魅力」

奇跡の発見! パジリク絨毯の謎

最古のパジリク絨毯はどこで作られたのか?
最も貴重な絨毯といえば、シベリアのスキタイ族の墓から発掘された
パジリク絨毯に間違いないと思われます。

(写真は絨毯発見地・パジリク地方の風景)

<パジリク絨毯の発見>
世界で最も有名な絨毯といえばパジリク絨毯ではないでしょうか?
1949年南シベリアのアルタイ山中のパジリク渓谷でロシア人の考古学者ルデンコによって発掘された200×1.83mの絨毯は、氷のなかにサンドイッチのように埋まっていたために、パイルの状態など保存がとてもよく、絨毯研究者や愛好家の間に強烈な衝撃を与えた歴史的発見となりました。
アルタイ山脈とはロシアや中国、モンゴルやカザフスタンにまたがる、登山などでも有名な巨大な山脈です。スキタイ族の部族長の墓から出土したこの絨毯やフェルトなどは、その後の放射性炭素年代測定調査などでなんと2500年前に織られたものということがわかりました。
日本の古代古墳から出土する埴輪などと同様、族長の死後も快適な生活への願いを込めて埋められた物なのでしょう。シベリアという気候から、堅い氷の中に閉ざされ墓泥棒から2500年間も守られてきたのです。【pdfで続きを読む
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筆者:部族の絨毯と布 triBe 榊 龍昭
〒204-0004清瀬市野塩5-114-1アプリコットプラザ#101
mobile:090-9133-9842
トライバルラグ→www.tribe-log.com